マラソン後の血尿?長距離ランナーがよく悩む血尿の原因とその症状

長距離マラソン後は血尿が出やすい状態になる

血尿を気にしている女性ランナー

マラソンを走りきってトイレに行くと、「あれ、なんかおしっこが赤い」なんて症状を起こした人もいるのではないでしょうか?

 

あれって実は、長距離ランナーであればよく起こる症状でもあります。

 

「血尿?この状態でランを続けていいのかな?」「何か身体に異変が起きているんじゃないか?」「病院には行ったほうがいいのか?」なんて不安になってしまいますよね。

 

負荷をかけてランを行うと異常が出るのは仕方ない部分ではありますが、せっかく長距離ランを頑張ってきたのにこの血尿が原因でランに影響が出始めたらたまったもんじゃありません。

 

今回は長距離ランナーがよく症状を起こす血尿について、その症状の原因から解決策まで解説しました!

 

血尿は大きく分けて2種類ある

 

長距離マラソンによって起こる血尿はスポーツ血尿とも呼ばれ、その血尿には大きく分けて2種類存在します。

 

まず自分がどちらに入るか確認しながら読み進めてみてください!

 

肉眼的血尿(目で見て分かる)

トイレをしている男性

肉眼的血尿(にくがんてきけつにょう)と言って、漢字そのままの意味になります。

 

目で見てはっきり「赤色だな」と分かる尿の色をしていることです。

 

色はピンクもしくは茶色になっている場合が多いです。

 

長距離マラソンやハードな運動を終えた後のトイレで、尿が赤っぽい色をしていたら肉眼的血尿と捉えていいです。

 

目で見て分かるくらい尿が赤くなっている場合は、何か深刻な病気のサインとして捉えることも出来るのですぐに病院(泌尿器科医)に向かうようにしてください

 

顕微鏡血尿(検診で見つかる)

尿の色を確かめている医師

この顕微鏡血尿(けんびきょう)は、尿自体が赤くなく肉眼でも確認が出来ない血尿となっています。

 

よく人間ドックや検診で見つかることが多いです。

 

肉眼的血尿より深刻な状況ではありませんが、何か身体に異変が起きているのは間違いないので治療を行うことが大切になります。

 

血尿の原因を色から判別する

 

肉眼的血尿の時点ですぐに病院(泌尿器科医)に行っていただきたいですが、実際の尿の色でも自分の症状を判断することが出来ます。

 

いくつか考えられるものをまとめてみました。

 

濃い黄色〜茶色、オレンジ色の血尿(脱水)

脱水症状の尿の色(黄色)

長距離ランナーで一番の原因として考えられるのが、この濃い黄色から茶色、オレンジ色の尿です。

 

これは脱水の症状が現れている時に起こるもので朝一番の尿や、スポーツで汗をかいた後などにこの色の尿が出ることがあります。

 

水分補給をすると透明な尿に戻っていきますが、この色の尿は肝臓が悪くなって排出されている可能性もあるので注意が必要です。

 

黒っぽい色〜赤茶色の血尿(腎臓の機能低下)

腎臓の機能低下の時の尿の色(赤茶色)

黒っぽい色〜赤茶色の血尿は、ランの衝撃によって腎臓の機能が低下し血液がそのままろ過されずに腎臓を通って出てきている場合があります。

 

黒っぽいのは尿が排出されるまでに時間が経っている状態で、尿が作られた段階で腎臓に何か異常が起こり血液が混ざった可能性が高いです。

 

すぐに病院(泌尿器科医)に行くようにしてください。

 

鮮明な赤色〜ピンク色の血尿(尿道、膀胱、腎臓の機能低下)

尿道、膀胱、腎臓の機能低下の時の尿の色(ピンク色)

黒っぽい尿とは違い、鮮明な赤色〜ピンク色の血尿は尿が出来てからあんまり時間が経っていないことを示します。

 

尿が作られる腎臓から尿道や膀胱などの出口に近い部分からの出血が考えられます。

 

考えられる病気として、膀胱炎、腎炎、尿管結石などが考えられますが、膀胱や腎臓といった尿路の腫瘍が原因で、血尿が出ることもあるのですぐに検査が必要となります。

 

濃い赤色の血尿(尿道、膀胱の機能低下)

尿道、暴行の機能低下の時の尿の色(濃い赤色)

濃い赤色の血尿が出る場合は、膀胱結石、尿管結石、膀胱がんなどの可能性が考えられ、特に悪性腫瘍が隠れている可能性も高いです。

 

かなり尿道や膀胱の機能が低下しているので、すぐに病院(泌尿器科医)に向かって医師と相談するようにしてください。

 

血尿になった時の解決策

 

長距離ランナーで血尿に悩み、病院に行くかどうか迷う人もいます。

 

もし血尿になってしまって様子を見たいという人は、以下の解決策を試してみてください。

 

水分補給をこまめにする(15〜20分に200mlを目安に)

血尿の対策として水分補給をする女性ランナー

多くの長距離ランナーの血尿は、ランの疲労による腎臓の機能低下で脱水症状になる人が多いです。

 

血尿と言うよりは脱水症状による影響なので、血尿よ判別できるようにしないといけません。

 

ラン後に十分な水分を補給して、尿が透明になってきたら脱水症状によるものだと思ってください。

 

その脱水症状にならないためには、「こまめな水分補給」が重要になってきます。

 

人間は体内の温度を一定に保つように汗をかきます。この汗の量に対して摂取する水分量が足りないと脱水症状になる可能性があります。

 

その人の体格やその日の気温によって必要な水分摂取量は変わってきますが、平均して15〜20分ごと(1時間に約3回)に200mlを目安に水分を摂取するようにしましょう。

 

そうすることで脱水を抑えられ、長距離ランの後でも濃い黄色〜茶色、オレンジ色の尿が出ないようになります。

 

もし十分に摂取しても変わらなかった場合、それでも水分が足りないか、他に異常が起きている可能性があるので、病院(泌尿器科医)で検査してもらうようにしましょう。

 

長距離のランを控え、フォーム改善や補助トレーニングに時間を当てる

家で補助トレーニングをする男性ランナー

血尿は長距離ランによって腎臓などに負荷がかかることで起こります。

 

長距離ランを控えて別のトレーニングなどに時間を割くようにしましょう。

 

長距離のランを控える代わりに、「身体を休養させたり、距離よりフォームに目を向ける練習、筋トレなどの補助トレーニングをする」ことがオススメです。

 

そうすると腎臓への負担も減らせて血尿も治り、ランのタイムを更新できるような身体作りをすることが出来ます。

 

SPIRITS RUNでは、身体への衝撃を抑えたり、レース後半で失速しないような腰高フォームを手に入れることをオススメしています。

 

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家で出来る体幹トレーニングも記事にまとめているので、ぜひ家でやってみてください!

 

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病院(泌尿器科医)へ行く

血尿の相談に乗る医師

一番手取り早いのが病院(泌尿器科医)へ行き、医師と相談することです。

 

血尿が疑われる時点で身体に異常が起きている可能性が高く、放置しておくと膀胱炎、膀胱がん、尿管結石など様々な症状を起こす場合もあります。

 

血尿が疑われる場合は、すぐに病院(泌尿器科医)へ行き、検査してもらうようにしましょう。

 

血尿になるくらい走れる熱量をちゃんと活用すること

次のマラソンレースの作戦を考えるランナーたち

血尿になるくらい走れること自体がかなり強みです。

 

ただ、マラソンはがむしゃらに走れば成果が出るというものではないし、それこそサブ4やサブ3といった自分の目標を目指すのであれば頭を使ってトレーニングしないといけません。

 

血尿になってしまった機会をネガティヴに捉えるのではなくチャンスと捉えて、この空いた時間を走るトレーニング以外に目を向けられるランナーが、次のレースでも記録を更新し続ける選手になります。

 

ひたすら走り続けるだけではなく、その熱量を持って補助トレーニングや普段の姿勢や食事、ランニングフォームの見直しなどを行うことで血尿が治ってからのランが変わります。

 

血尿を治してマラソンを快走出来る身体にしよう

血尿を改善し気持ちよく走るランナーたち

いかがでしたか?いくつか血尿の症状を解説しましたが当てはまるものはありましたか?

 

血尿を見て不安になるランナーさんもいますが、ちゃんと症状を理解し治療をすれば問題なく今までの走りをすることが出来ます。

 

放置しておくと大変なことになるので気をつけましょう。

 

血尿が出るほど走り込みが出来るのはかなり強みですが、ガムシャラにメニューを重ねるだけではなく、練習メニューやフォームを効率化してレースも気持ちよく走れるようにしましょう!

このコラムを書いた人

柳田大貴

SPIRITS

1995/3/10 埼玉県戸田市出身
SPIRITS 公式トレーナー。身体の歪み改善を専門としたコンディショニングトレーナー。中学時代からバスケットボールに打ち込み、高校時代は埼玉県代表として全国大会に出場。その後日本最高峰のスポーツ科学の研究機関、早稲田大学スポーツ科学部へ進学。在学中から地域密着型のスポーツクラブを立ち上げる。介護予防体操から陸上、ランニング、スキー、バスケットボールなど様々な年齢、種目のトレーナーを経験。各個人に合わせたトレーニング、ストレッチの処方はもちろんのこと、家に帰って一人でも再現できるよう簡単で覚えやすいメニューが強み。

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