クラブを一切握らずに、習った通り、言われた通りの理想のスイングを練習する方法があるって信じられますか?
「仕事が忙しくて、なかなか練習できない」「家が狭くて、素振りも難しいんだよなぁ」そんなあなたにピッタリな布団の中で体を動かさずにできる練習方があります。
それが、『イメージトレーニング』です。
「イメージ通りのショットが打てた!!!」そんあ瞬間、ものすごく楽しくないですか?
「イメトレなんて効果あるの?」という人も多くいますが、実際にほとんどのプロゴルファーが取り入れています。
100勝を超える優勝した伝説のプロゴルファー
100勝を超える優勝した伝説のプロゴルファー
ジャック.ニクラスは、現役時代こう語っています。
”私は練習の時でも、必ず頭の中で鮮明にイメージしながらショットを打つようにしています。それはフルカラーの映画のようです。まず、緑の芝生の上で堂々と振る舞っている自分の姿を見ます次に、白いボールが青空の中で放物線を描いて緑の芝生の上に着地するまでの様子を見て、最後に、自分がそれらのイメージを現実にするようなスイングをしている姿を見るのです”
どうやら、『鮮明にイメージする力』と、そのイメージを実現させる力には関係があるようです。
他にも、イメージトレーニングの効果が証明された実験を見てみましょう。
実践チーム VS イメトレチーム
「イメージトレーニング??本当にそれって効果あるの?」と思う方は多くいますが、すスポーツ科学の分野でも多くの実験で、その効果は証明されています。
多くのトップアスリートも取り入れているメンタルトレーニングですが、その実験の1つを紹介します。
イメージトレーニングの効果について紹介されていた実験があります。
ランダムの人達をA、B、Cの3つのグループに分けて、一人づつバスケットボールのフリースローを10回行いました。
その後に、グループAは実際に一日20分間の練習をさせ、グループBは何もせず、グループCは一日20分間できるだけ鮮明に自分がフリースローが入る瞬間のイメージトレーニングをさせました。
体は全く動かさず、しかし頭の中では、手の動きや角度まで、できるだけリアルに想像させました。
20日後のまた同じフリースローの実験をした結果は実際に練習したグループAの上達度は24%、何もしなかったグループBの上達度はもちろん0%イメージトレーニングだけ行ったグループCの上達度は…23%でした。
イメージトレーニングで実際の練習とほぼ同等の効果が得られたのです!
イサカ大学のストラウブ教授ダーツ実験でも同様の結果が証明されています。
もちろん、ゴルフ上達にも活用できます!
布団から一歩も出ずに上達する方法
体を正確に動かし、思い通りのスイングをするためには、ただ単にスイングを思い浮かべればいいというわけではありません。
正しいイメージトレーニングの方法を知れば、布団にくるまりながらゴルフ上達することも可能です。
ポイントを抑えたイメージトレーニングで思い通りにボールを飛ばす正確なスイングを身につけていきましょう!
ミラーニューロンでフォームをコピー
「ミラーニューロン?なんだそれ??」って思ったかもしれませんね。
ミラーニューロンというのは、脳細胞の名前です。自分が行動している時だけでなく、、行っている行為を見ると、まるで自分に同じことをしている時と同じように反応する部位です。
他人のスイングを見たときに、自分がスイングしている時の反応と同じように反応するのです。
イメージトレーニングをしていくにあたって、理想のスイングのイメージがないと始められません。
まずは、正しいスイングの動画を見ることから始めましょう。
それだけでも、ミラーニューロンが活性化して自分自身がスイングをしている時と同じような効果が得られます。
ミラーニューロンを活性化させるポイントは「心からほしい!」と願うこと。
そのスイングを手に入れたいと強く思った時ほどミラーニューロンは活性化します。
細部に渡って細かくイメージできるようにまずは、きれいなスイングを動画で見てみましょう!
主観でイメトレ
イメージトレーニングの効果を最大限に高めていくには、『主観』でトレーニングをしていくことが大事です。
イメージををするときに、自分の目線で行うということです。
自分がスイングしている姿を第三者目線で客観的に眺めているのではなく、実際にスイングしている時の風景を想像しましょう。
5感でイメトレ
さらにイメージトレーニングをレベルアップさせるには、『5感』を使ったイメージトレーニングをしていきましょう。
スイングしているシーンをただイメージするのではなく『視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚』まで鮮明にイメージすることで脳は活性化していきます。
ボールとターゲットをしっかりと見つめます(視覚)。風吹いていてザワザワと木の枝や葉っぱが擦れる音が聞こえ(聴覚)、風が土と緑の匂いを運びます(嗅覚)。気持ちよく風が肌をなぞり、手はグリップをグッと握ります(触覚)。
このように体の感覚を最大に使ってイメージを鮮明にしていきましょう。
他人のお手本スイングを参考にするときも、その人に自分が成り代わって、主観で5感をイメージしながら見るとより効果が高まります。
引き寄せイメトレ
「思考は現実化する」というのはスポーツ以外に自己啓発でもよく言われています。
人には思い描いたことを現実化する能力がある、というと怪し感じるかもしれませんが、たしかにイメージに反応して体が動いてしまうというのは、実証されています。
酸っぱいレモンを想像したら、ヨダレがあふれだしたり、高層ビルの屋上の塀の端に立っているイメージをするだけで足がすくんだり…。
さらに、こんな実験もあります。
5円玉を糸に括り付け、指先でつまんでぶら下げます。
5円玉は静止した状態で5円玉が前後に揺れ動くイメージをします。
すると不思議なことに、5円玉はイメージしたように前後に動き出します。
ナイスショットを鮮明にイメージできれば、その通りに打てる可能性は高まります。
逆に、一度したミスを引きずってしまい、「また同じミスをしないか…」とミスのことばかり考えていると、ミスを引き寄せてしまいます。
ミスショットの連鎖にハマるのはこれが原因です。
ラウンドに出たときにナイスショットがイメージできるように、普段からイメトレをしておくのはメンタルトレーニングとしても効果的です。
深呼吸してイメージしてみましょう!
イメージトレーニングには、フォームを習得を格段に早めてくれる効果があります。
道具も場所も必要ありません。ケガをしていても出来ます。会社のデスクでも、寝る前の布団でも行うことができるトレーニングです。
もちろん、自分のショットの前にいいイメージを思い返しておくのも効果的ですね!
上達のために効果的かつ簡単にできるイメージトレーニングを取り入れない手はありません!
目を閉じ、深呼吸をしながら、今までで一番良かったショットを5感を思い出してみましょう!